2014年4月23日水曜日

福田連盟長のローバースカウトへの期待



●先日、ローバーの7名程度の通常の打ち合わせに頼んで同席させてもらった。「連盟長出席」という異常事態に皆戸惑ったと思うが、冒頭の時間を借りて私のローバーへの熱い期待を述べさせて頂いた。(ちなみにこの日集合のメンバーは全員ビーバー、カブからの加入者)

●高校卒業時に多くの仲間がスカウト活動を終えるのは仕方ないとは思うが、本日参加の皆さんは大学生・社会人となっても引き続きボーイスカウト活動を続けて頂いており、私としても大変ありがたく感謝と敬意を表したい。

●私自身ボーイスカウト経験はないが、実際に知れば知るほど「ボーイスカウトは10代後半までに人間として一生通用する太い幹やインフラを作りあげてくれる素晴らしい活動」であると思う。具体的には自然への理解や健全な人間関係、強い心、思いやる心、生き抜く力等がそうだが、多くの仲間との日常の交流を通じて約10年で段階的に身につけさせてくれる。

●人間として立派な幹を持って育った子供たちは、ささいな人間関係に悩んだり、弱者を守ることはあれ、不安感からいじめや衝動的犯罪に加担する事は絶対ない。それゆえ「ボーイスカウト活動は今の社会問題を大幅に軽減する凄い力がある」とアピールしている。

●が現実は厳しい。ボーイスカウトは数十年にわたり全国的に減少を続けており、特にこの10年間「金の卵」であるビーバー、カブの減少が激しい。これを放置すると数十年後、世界全体で3600万人のスカウトを擁するこの素晴らしいボーイスカウト自体、日本から忽然と姿を消すかもしれない。多くのスカウトが数十年後、育ててもらった事への恩返しをしようにも自分の出身母体はもはやないとなれば寂しい限りである。

●ローバーの皆さんの役割は、①長年培った経験をベースにより広範で自由度の高いスカウト活動を設計・展開する。②ボーイスカウトは時間をかけじっくり大きく人間形成をする活動である事をPRする。更に③この危機に瀕した育ての親たるボーイスカウト組織に、今こそ救いの手を差し伸べ、活性化の措置を講じこれまでの恩返しを実践する事 にあるように思う。

●その為には我々は最大の危機感のもとで団結し、ボーイスカウト全体の復活を図っていかねばならないし、皆さんをはじめスカウト経験者全員にその義務がある。

●多くのスカウトは入会してベンチャーまでの約10年間、指導員や先輩スカウトに週1回という濃い頻度で親にも負けない愛情を持って丹精込めて育てて頂いた。高校を卒業しボーイスカウトを辞めていく殆どのスカウトは、「ここまで育ててもらった恩返しをいつかしなければ・・」の気持ちで卒業して行くと私は思う。

●今や高齢化社会、人生は長い。大学生や社会人になりよく学び、よく働き、子育てを終え、退職となっても、残りの人生はまだたっぷり時間がある。自分の為だけに時間を割いても決して充足感は得られぬ。他人の為に尽くして初めて人間は満足できる生き物だと思う。人生のどの過程(わが子のボーイスカウト加入なら最高)でも良いからボーイスカウトへの恩返しはやってほしい。  
以上

平成26年4月19日(土)
「広島ローバース会議での交流風景」
広島ローバース会議は広島県連盟のローバースカウト及びユース年代の指導者(19〜30歳)は
誰でも参加できますので積極的に参加頂き交流を深めて下さい。

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